今年の振り返り

今年の振り返り

日記

2023年12月25日

今年も残すところ 1 週間を切った。 せっかくなのでざっと今年を振り返る。 勢いで書いたし添削する気もないので、そこだけご了承いただきたい。

今年はいろんなことに対して 1 歩踏み出せた点で、いい年になったと思う。 イベントやお誘いに対して、とりあえず “Yes!” と言い続けたのが良かったのかな。 “Yes!” が新たなご縁・お誘いを呼ぶ状態になり、いい意味で去年思い描いていた今年と全く異なる 1 年となった。

去年の今頃想像もしていなかったこと

ピアノ

6 月の CCE のフェスティバルでセッションだけ参加するつもりだったところ、現地で会った友人に乗っかって最後のライブまで居座った。 そのライブで Samantha Harvey というピアノ奏者の生演奏を聴き、生のピアノ伴奏の素晴らしさに魅せられた。 そのまますぐに電子ピアノを購入して月 2 回ジャズの先生のもとでレッスンを受けている。

まだまだセッションで自信を持って演奏できるほどの腕ではないものの、ピアノ演奏を通じて音楽の構造について考える機会を得たのは大きかったと思う。 以前よりも伴奏の進行に着目するようになったり、曲全体の流れを大局的に捉える視点を得つつあると感じている。 後述するが、これはもちろんコンサティーナのスタイルにも良い影響を与えている。

ピアノのレッスンは来月解約するが、引き続きいろんなピアノ奏者の演奏を参考にして、自分なりの伴奏を模索していこうと考えている。

ライブ出演

Ode Inc. の小松さんが 2ND HALF に来てくださったのがきっかけで音楽を職業とする人との繋がりが増えた。

そして、9 月にその小松さんに誘われてゲストと言う形ではあるものの、(セッションではなく)純粋な聴衆の前で演奏する機会を得た。 正直いくつかミスをしてしまったが、気丈に振る舞って演奏をやり切ることができた。

セッションだとついつい、ひとまずメロディをなぞって皆と楽しく演奏できればそれでよしとしていたが、ライブではそうも行かない。 これまでも心がけていたが、聴衆が楽しいと思っていただけるにはどうすればいいだろうか? と真面目に考えることができたのは大きかった。 一曲の 1 フレーズを何度も練習したり、装飾音やアレンジを吟味したり。 色んな曲を片っ端から覚えるだけでは実現できない練習ができた。

劇出演

大橋くんの友人にアイルランド劇の劇作家がいて、コンサティーナの演奏シーンがあるので出てほしいとのことで “Yes!!” といったことで私の劇出演が実現した。

たった数日の公演のために数ヶ月前から全力を注いで作品を作り上げていく熱い人達と知り合うことができたのは幸せだなって思う。 また演者として出演することは当分ないと思うけど、これをきっかけに観劇の世界にも興味が湧いてきた。

セッションホスト

9 月、Ryo さんが東京にやってくるということで、 「じゃあ僕がセッションを企画するよ!」 ということで、セッションを企画し、運営した。 現在、2ND HALF にて定例セッションのホストをしているが、これは僕が開拓したわけではなかったので、セッションの企画はこれが実質初めてであった。

初めましての顔ぶれが多い中、どうやったら皆楽しんでもらえて、また、会場を提供していただけるお店としても嬉しいだろうか、と考える機会を得た。 結果的にセッションはお店がいっぱいになって席が足りなくなるほどの大盛況でホッとした。

大変な面はそれなりにあったけど、楽しかったことのほうが 100 倍以上だった。 また企画して楽しいセッションをしたい。

ケーリーダンス

11 月末の赤坂 Craic セッションで 398 さんに「踊ろう!」って誘われたのがきっかけ。 これまでの人生で踊った経験は皆無だったけど、興味のままに踊ることになった。 これが案外楽しくて、まだステップについてわからないことはたくさんだけど、もっと踊りたい。

また、音楽の演奏だけでは得られなかった本当に多くの出会いがあったのも嬉しかった。 その多くは学生なのだが、出会った大学生を見てると皆自分色にキラキラしていて、元気づけられる。 (僕も大学生の時にこの音楽に出会いたかったよ…笑)

ダンスで知り合った人が僕のセッションに来てくれたり、セッションで知り合った人がダンスの会場にいたりしたのも嬉しかった。 来年も色んなところでダンスで知り合った方々と会うことになると思う。 その時はよろしくね。

他に頑張ったこと

コンサティーナ

どういう演奏をしていきたいか、を何度も考えさせられ、何度も迷走に迷走を重ねた 1 年だった。 でもずっとスランプだったわけではなく演奏に広がりを実感できた 1 年でもあった。

特にピアノの影響は大きく、これまでオクターブユニゾンを中心に付けていた装飾に、コードの彩りを与えることができつつある実感がある。 他にもロールの精度や使い所を吟味したり、ドローンを取り入れたり、パーカッションの要素を取り入れたり。 Chris Droney の音源を.25 倍速で再生してみたり、異なる奏者が弾いている同じ曲を聴き比べてみたりもした。 もちろん全部がうまくハマったわけではなくて空振った表現もたくさんあったけど、無駄にはなってないはずだ。

今年色々試してみて思うのは、優先度順に、Mary MacNamara の柔らかくて抑揚のあるシンプルな表現をベースに据えつつ、音の移り変わりは Oisin Bradley のように素朴でカッチリさせて、要所要所で Chris Droney のようなオクターブユニゾンであったり、Caitlin Nic Gabhann のようなパーカションだったり、Micheal O Raghallaigh のような明るいコードを差し込んでいくようなスタイルで行きたいのかなと思う(伝われ)。

コンサティーナはやればやるほどとんでもない楽器だと思わされるが、少しずつ少しずつ成長していければと思う。

本業の仕事

ソフトウェア高速化エンジニアとして、ひたすら高速化技術について調査したり、お客さんの前でプレゼンをしたり、実装を評価したりした年だった。 前職と比較して優秀な社員や要求レベルの高い案件をこなすことになり、多くの学びがあった反面キャッチアップであったり仕事に対する姿勢の厳しさを実感した。

それでも可能な限り先回りで調査、実装を進めたり、その上でより良い手法を提案、再実装したり、きっちり納品を仕上げたり。 基本的だがこれらの大事なことを愚直に進めることができたのはよかったと思う。

来年度は初めて新卒の新人研修のメンターにつくことになると思うが、後輩の指導もこなして昇格に向けて頑張っていきたいところ…!

締め

転職がいいきっかけだったのは間違いない。 院で挫折して心身が不安定になり、新卒の会社で自分に合わない仕事をして不眠になっちゃって、去年までは本当辛かったし自己肯定感が低かった。 それでも転職で以前よりも楽しい仕事ができるようになり、気分が上向いて命拾いをした。 その気分に乗って今年は本当にいろんな経験ができた。 今こそ胸を張って幸せと言える。

また、そんないろんな経験をさせてくれた周囲の人には本当に感謝してもしきれない。 来年もよろしく! いい年にしましょう!

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